度付きスポーツグラスの選び方は、競技に合ったスポーツ用グラスが必要です。スキーやスノーボード、テニスやゴルフ等、スポーツにあわせたフレーム選びが重要!

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スポーツ用
 メガネU
 メガネのアマガンは
スポーツに適したゴーグルタイプのメガネをご提案いたします
今掛けておられるメガネを装用したままゴーグルを使用できます。
スキー、スノーボード、モトクロスなど視力の弱いアスリートたちへのオーバーゴーグルタイプやインナーゴーグルタイプを各人に合ったゴーグルメガネとして製作できます。
モトクロスマウンテンバイクスノーボードスキー山岳
ゴーグル ゴーグル ゴーグル
スポーティな外観はそのままに、メガネを着用したままゴーグルを使用できるタイプ

AX830−WCM

【ゴーグル左右内側寸法:125mm、上下最大内側寸法:50mm】

肌合いが柔らかく伸縮性のある生地「トリコット」をフェイスパッドに採用。従来のフェイスパッドに比べて化粧品や日焼け止めクリームがつきにくく、汚れてもお手入れが簡単です。
さらなるクリアな視界を可能にした全天候対応の偏光機能タイプ

偏光機能の視界 可視光線の中に含まれるブルーライト(400mm〜500mm)は、曇天や雪、霧、モヤの時に増加し、対象物の光を網膜より前で結像し視界がぼやけます。それによりゲレンデの状況を正確に把握することが困難になり、アクシデントの原因となります。
このゴーグルタイプのレンズは、ブルーライトをカットし、色のバランスを保ちながら自然で明るい視界を維持する機能を備えています。また晴天時には、偏光機能がゲレンデの乱反射を消し、ギラツキやまぶしさを高精度に吸収します。
  • 晴天・・・・・・・・偏光機能で雪面の反射とギラツキをカット
  • 曇り、夕方・・・・・低光量でも明るくクリアな視界
  • 雪、モヤ、悪天候・・コントラスを高め対象物がはっきりと見える

AX950−WMP
ワイドフレームで広く快適な視野を実現したモデル
  • 球面偏光ダブルレンズ
  • ポリカーボネイトレンズ
  • ツインアジャストベルト
  • センターフック
  • 撥水性ベルト

【ゴーグル左右内側寸法:135mm、上下最大内側寸法:60mm】

スタンダードなレンズモデル

AX460−ST

雪の照り返しから目を保護するためにUVカット機能が付いています。




【ゴーグル左右内側寸法:128mm】
【ゴーグル上下最大内側寸法:45mm】

ジュニア用スタンダードモデル

AX220−ST

数少ない子供用のメガネ装用可能なゴーグルタイプです。




【ゴーグル左右内側寸法:128mm】
【ゴーグル上下最大内側寸法:42mm】

度付きゴーグル インナータイプ

スキー・スノーボードをされる方でメガネを装用されている方に朗報です。
度付インナーゴーグルがあります。ゴーグルの内側に度付きレンズを入れるクリップフレームを使用する事で、多くのスキーヤー、ボーダーのお悩みを解決することができました。
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s8 普通の眼鏡をかけた上にゴーグルという状態でウインタースポーツを楽しんでいる方をよく見かけます。しかし、そんな状態で衝突されたり圧雪に顔面から突っ込んだらかけてた眼鏡とその顔は一体どうなるのでしょう?

このゴーグルは、顔には直接触れない仕組みのクリップオンで度付対応にします。これで万が一の怪我を最小限に抑える事ができるでしょう。眼鏡の上にゴーグルを掛けて転倒すると大惨事に・・・

ダブルレンズが曇り防止。簡単にレンズ交換できる上に取り外し可能なノーズプロテクターがついています。
度付き可能なモトクロス用ゴーグルです。

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S12 S13

<適用競技>
ゴーグルを活用するスポーツのエントリーユーザー向けに開発された廉価モデルです。
モトクロス・ラリー・エンデューロ・モトスポーツ・ジェットスキー・スノーモービル・MTBダウンヒル・ペイントボール・・・など用途は多彩です。
たとえ度付きにしたときに転倒などで顔面を衝突してもクリップオンが、顔には直接触れない仕組みになってるのでメガネを装着している時に比べダメージを最小限に抑えることができるでしょう。
メガネとゴーグルをひとつで、ふたつのスタイル

テンプルを変えるだけでサングラスからゴーグルへ瞬時にフイッチできるモデル。スポーティーな外観は、そのまま簡単に着脱できるインナーフレームを標準装備。普段、メガネを使用することでクリアな視界を手に入れることができます。もちろんインナーフレームを外した状態でも使用できます。

メガネとゴーグルをひとつで、ふたつのスタイル SG-400
  • ポリカーボネイトレンズ
  • フレキシブルラバーテンプル
  • D.P.X システム
  • エクスチェンジレンズシステム
  • インナーフレーム付き
  • フェイスパッド付き
SG-400

◇ 手作りオーダーメイド度付きゴーグルのご紹介
近視、遠視、乱視のメガネを掛けていらっしゃる方に、大人から子供までのスキーどきの度付きスキーゴーグルインナーフレームを製作いたします。ゴーグルの内側に度入りのフレームをセットすることで、度付きゴーグルの出来上がりです。取り外しも簡単にできますので快適なスキーを楽しむことがだきます。
ご持参のゴーグルに、手作りでインナーフレームをお作りいたします。ただし、ゴーグルの形状によっては制作できない場合があります。また、大量生産のように「型」を製作せず、それぞれのゴーグルに合わせてセル板から製作するため、細部の箇所においては荒削部の部分がでる場合があります。
◇ スポーツと目 61 錯視とは
B高さの感覚
水平・垂直の異方向という錯視がある。


製作中
◇ スポーツと目 60 錯視とは
A距離の感覚
三次元空間の異方向性の1つとして、


製作中
◇ スポーツと目 59 錯視とは
@速度の感覚
速度の感覚には、


製作中
◇ スポーツと目 58 錯視とは



製作中
◇ スポーツと目 57 周辺視での色知覚



製作中
◇ スポーツと目 56 色とスポーツパフォーマンス

製作中

◇ スポーツと目 55 スポーツウェアの色


製作中

◇ スポーツと目 54 色から受けるイメージ
D視認性
認められやすい色のことである。


製作中
◇ スポーツと目 53 色から受けるイメージ
C誘目性
周囲の注意を引きやすい色、


製作中
◇ スポーツと目 52 色から受けるイメージ
B大小感
同じ大きさでも明るい色ほど大きく膨張して見え、


製作中
◇ スポーツと目 51 色から受けるイメージ
A距離感
色によって奥行、


製作中
◇ スポーツと目 50 色から受けるイメージ
@重量感
一般に、


製作中
◇ スポーツと目 49 色から受けるイメージ



製作中
◇ スポーツと目 48 射撃と利き眼
A照準と眼
射撃競技の照準で、


製作中
◇ スポーツと目 47 射撃と利き眼
@マスターアイ
ほとんどのスポーツでは両眼で見るので、


製作中
◇ スポーツと目 46 スポーツと利き眼
A野球と利き眼
以上は、


製作中
◇ スポーツと目 45 スポーツと利き眼 
@野球における左利きの有利性
テニスや卓球などでは、


製作中
◇ スポーツと目 44 利き眼と利き手の関係



製作中
◇ スポーツと目 43 利き眼とは



製作中
◇ スポーツと目 42 視機能のトレーニング
B視機能のトレーニングによってスポーツパフォーマンスは向上するか
さて、ビュジュアルトレーニングで視機能のうちあるものは向上する可能性が高いが、

製作中
◇ スポーツと目 41 視機能のトレーニング
A簡単なトレーニング方法
視機能のトレーニング方法を紹介するが、


製作中
◇ スポーツと目 40 視機能のトレーニング
@スポーツ選手と一般の人の比較
アメリカでは以前から、


製作中
◇ スポーツと目 39 「眼」のコンセプト



製作中
◇ スポーツと目 38 一流選手は目がよい 野球



製作中
◇ スポーツと目 37 一流選手は目がよい サッカー



製作中
◇ スポーツと目 36 一流選手は目がよい バスケットボール



製作中
◇ スポーツと目 35 一流選手は目がよい バレーボール



製作中
◇ スポーツと目 34 一流選手は目がよい



製作中
◇ スポーツと目 33 スポーツビジョンの測定項目



製作中
◇ スポーツと目 32 スポーツビジョンとは
アメリカでは、約50年ほど前からスポーツと機能に関する調査・研究がおこなわれているが、スポーツ選手の視機能の検査、矯正、トレーニングなどを体系的におこなおうという試みが始まったのは十数年前からである。アメリカではこれを「スポーツビジョン」と総称している。スポーツビジョンを目的として、アメリカ・オプトメトリック協会のなかに「スポーツビジョン・セクション」が1978年に設立された。その後、1984年にもう1つの組織である「ナショナル・アカデミー・オブスポーツビジョン」がつくられている。いずれの組織も、眼科医、オプトメトリスト、研究者、コーチなどからなっている。
アメリカには眼に関する専門家として、オフサロモノジスト(眼科医)、オプトメトリスト(検眼医)、オプティシャン(眼鏡士)の三業種がある。オプトメトリストは、わが国ではこれに相当する制度はないが、眼科医と眼鏡士の中間に位置し、視力の検査、視力障害を改善する処方や視力訓練などを業務としている。わが国でも屈折検査は本来、眼科医の仕事であるが、実際には眼鏡店でもおこなわれているように、アメリカでもオプトメトリストと眼科医の境界はあいまいで一部ではだぶっているという。オプトメトリストの作成した処方で、オプティシャンといわれる技師が眼鏡をつくることが多いという。
1990年「ナショナル・アカデミー・オブ。スポーツビジョン」の総会では、スポーツと視機能の基礎的な研究の発表、スポーツ選手用のコンタクトレンズの開発、スポーツ中の眼傷害の報告などが中心であった。プロスポーツと契約して選手の視力矯正や視機能のトレーニングをおこなっているオプトメトリストの実践報告もあって内容は多彩であった。視機能をトレーニングするというコンセプトはアメリカでも目新しいようで、トレーニングの実践コーナーでは参加者との間で活発な意見交換がおこなわれていた、
アメリカのスポーツビジョンの概念は、主として次の4つである。
・検査
・矯正
・強化
・保護
スポーツにおいて必要な視機能を検査し、矯正できるものは矯正し、視機能を強化し、スポーツ中のケガから眼を保護するといういもので、基本的には選手のもpつポテンシャル(潜在能力)を向上させ、パフォーマンスのアップに寄与しようというものである。アメリカでは、コロラドスプリングスにあるオリンピックトレーニングセンター内にスポーツビジョンセンターが設置され、これまでオリンピック候補選手三千名の視機能が検査されている。
◇ スポーツと目 31 戦術的能力 ラグビー
戦術的能力や予測などは、実際にスポーツをしている状況のもとで判断するのがいいがむずかしい点が多い。このため16mmフィルムやVTRのストップモーションを利用することがほとんどである。しかし。画面をもとに判断することが実際のスポーツ場面のもとでの判断と同じであるかどうかは疑問の点もある。
そこで、中川は、実際にグラウンドに選手を配置して状況判断の実験をおこなっている。この実験は弱点をもったディフェンスんの配置を18パターンつくり、この状況を4秒間だけ見させ、相手ディフェンスの弱点はどこか、そこをどのように攻めたらいいかを質問するといものである。
これによれば、大学一軍プレーヤー、二軍プレーヤー、初心者を比較すると、技能レベルが高くなるほど弱点を正しく認知することが多くなったとおう。さらに、その弱点に対してどのように攻めたらいいかという質問には、初心者の回答の20%が誤りであったが、一、二軍ではそれぞれ0%、2%であったという。
しかし、相手の弱点はわかっても、どのように攻めたらいいかという戦術的な知識がなければ十分ではない。中川は、さらに状況を判断する能力と戦術的な知識の保有率との関係を調べている。その結果、戦術的知識を多くもっている選手ほど状況判断能力が高いという関係があったという。
ボールゲームでは、それぞれの技術を上達させることもさることながら、ある程度の技術に達したならば、それをいつ、どのように使うかとう、戦術的な判断能力を磨く方が重要ではなかろうか。しばしば、わが国と欧米の考え方の違いや、コーチングのあり方として指摘される点である。
このような戦術的な判断能力も、重要性は指摘されていても研究はほとんどすすんでいない。ここに載せなかった研究もふくめて、現状では初級者、上級者といった技術レベルの比較にとどまっている。得られている結果は技術レベルによって予測や判断能力に差があるというものがほとんどで、実際のスポーツにすぐ活用できる段階ではない。これらの能力が練習の過程で自然と身につくもなのか、素質はあるのか、トレーニングは可能かといったことにまで研究はすすんでいない。
すでに述べたように、状況判断や予測といった能力は、戦術的な知識があるかないかといったことまでふくめた高次な能力であり、これがいわゆる「眼がいい」ことの本質である。
しかし、その最も基礎にあるのは、ゲーム状況を知覚するための視覚能力、つまり、「感覚受容器としての眼」が完全であるということである。受容器に欠陥があったり、機能が十分発揮されていない場合には、その上に成り立つこれらの能力にも影響があることは十分予想される。
もう1つの意味の「眼がいい」とは何かを次章で述べてみよう。
◇ スポーツと目 30 戦術的能力 サッカー
ドリブルシュートをいてくるシューターを16mmフィルムにとり、シューターの軸足が着地した瞬間、インパクトしたとき、フォロースルーのそれぞれの時点でフィルムを止め、シュートがゴールのどこ入るかを予測させた研究である。
これによれば、軸足だけから判断するより、インパクトから判断するほうが正確率が高く、さらにフォロースルーから予測するほうが正解が増すという。初心者、中級者、熟練者とも、フォロースルーから判断した場合には的中率はほぼ95%で差はなかった。また、サッカー経験者は、軸足を見た時点で60%の的中率で何処にシュートが入るか予測できたという。しかし、同じ経験者であっても中級者と熟練者を比較すると、熟練者のほうがインパクトの瞬間のフォームから予測する場合、的中率が高い。このことから、シュート方向を予測する能力は。軸足をみてからインパクトするまでの情報をもとに判断する能力で決まるのではないかとしている。
◇ スポーツと目 29 戦術的能力 テニス
海野らは、ネットプレーヤー(ネットにつめたプレーヤー)の予測能力を調べている。これは相手の打つストロークが、パスかロブか、クロスかストレートかを予測するもので、相手選手のストロークを16mmフィルムで映し、インパクトの瞬間の何コマ前で予測できたかをしらべようというものである。
これによれば、上級者は相手がパスで抜いてくるか、ロブをあげてくるかという予測にすぐれていて、インパクトの6コマ前(0.25秒)では約80%に正解し、4コマ前(0.17秒)では95%が正解であったという。上級者はインパクト前でほぼ完全にパスかロブかの予測ができることになる。これに対し、初級者は6コマ前では55%、4コマ前ではあ61%で、インパクト後2コマ(0.08秒)で98%の正解で、初級者では相手が打つ以前にパスかロブかの予測することはむずかしいことがわかる。全体的にみると、上級者、初級者ともパスかロブかの判断より、ストレートに打ってくるか、クロスかというコースを予測するほうがむずかしい結果であったという。
◇ スポーツと目 28 戦術的能力
さて、以上は、注視点からみた眼の配りであったが、ボールゲームではたんに個々の技術がいいだけでは意味をなさない。それをどのように使うかという戦術的な判断のよしあいがそれにもまして重要である。相手の弱点や攻撃パターンを見つけ出し、次に的確な対応をするためには、プレー状況のどこに注目するかはきわめて大事である。それゆえ、眼の配りや、眼のつけどころがボールゲームでの指導の勘どころともなる。
しかし、注視点からはその選手がどこを見ているかはわかっても、実際にどのような戦術的な判断能力があるかまではわからない、なぜなら、注視点はあくで中心視の位置と移動の量的情報だからである。そこからどのような情報をどれくらい受容したかとか、周辺視からどのように情報をとっているかという質的な側面は、注視点からはわからない。
このため、その選手がどのような戦術的な能力があるかとか、次のプレーうぇお予測できる能力があるかを調べるには注視点の分析ではおのずと限界がある。そこでこのような場合には、ゲームの状況を映したスライドや絵を4〜5というわずかな時間見せる、あるいは16mmフィルムやVTRの動きをある瞬間で消すなどの方法を使って、相手がどのようなプレーをおこなおうとしていたか、味方はどのような対応をしたらいいかなどを質問して、その回答から判断するという方法をとることが多い。
いろいろなスポーツでこれらの能力が調べられている。代表的な2、3の例をあげてみよう。
◇ スポーツと目 27 注意点と空間知覚 野球
野球ではボールから眼が離れることを「眼を切る」という。バッティングにおいて、ボールから眼を離さないことは視覚的にどこまで可能であろうか。
ベレンによれば、アメリカの大リーグ選手では、ボールが投手の手から離れ、打者が打つまでの時間は平均0.54secであるという。大リーグのバッターの平均スウィング時間は0.28secなので、差し引きすると投手の手を離れて0.26sec後、つまりバッテリー間のほぼ中間あたりにボールがくるまでに、バッターは振るかどうかの決断をしなければならにことになる。スウィングの速い人ほど、ボールを引きつけて打つことができるからそれだけ有利である。
この間、打者はインパクトする瞬間までボールを追跡しているのだろくか。研究によれば、打者は頭は動かさずに、眼でボールを追跡する。このときの眼球運動は滑動性のpursuit movementであるという。そして、眼球運動はバットかボールにあたる時点まで続いていないという。つまり、実際にはインパクトするまでに「眼は切れている」ことになる。ホームプレートに近くなると相対的にボールが速くなる、あるいは、垂直に近く移動するので追跡できないということも理由であるが、むしろ、打つと決断し、スウィングを開始した時点からのボール情報はインパクトの役に立っていないためでもある。
バッティング動作は瞬時的(バリスティック)な動作である。いったん打つと決断してスウィングを開始したら、途中でスウィングを止めることができない。したがってスウィングを始めてから後に入ってくるボール情報は、むしろ、自分のスウィングとボールとの誤差確認の役割を果たしていると考えれられる。
このように、ゴルフでも野球でもインパクトの瞬間までボールを見ようとすることは大事であるが、実際にはインパクト直前の視覚情報はスウィングの役に立っていない。著名なプロゴルファーが書いた指導者のすべてといっていいと思うが、インパクトのときに「頭を残せ」という表現はあっても「眼を残せ」という表現はない。彼らにとって、ボールに視点を置くことは当然で、あえて言うまでもないことかもしれないが、自動化されたスウィングには眼からの情報受容はバッティングスウィングまでで充分であることを示唆している。
にもかかわらず、眼(頭)を残すことが強調されるのは、情報受容よりも回転運動に関係していると考えられる。ゴルフや野球のスウィングは、体幹の軸を中心にした回転運動である。頭を動かさずに、体幹を回転させ、ひねりもどすときのパワーを利用している。もし、体幹の回転より先に頭が回転する、つまり、球の飛ぶ方向を見てしまえば体幹の回転によるパワー、いわゆる腰のためにロスが出て五体のタイミングもくずれ、ヘッドアップとか、泳いだといわれるスウィングになる。
眼がキョロキョロすれば、それにつれて視野が動く。視点を一点に定めても、頭がグラグラすれば視野も動揺し、安定的な空間知覚が得られない。つまり、ゴルフでは頭を動かさないようにして、スウィング中はボールに、インパクト直後もボールのあったところにおく。野球でも頭を動かさないようにして、インパクトまでできるだけボールを見ようとする。こうすることによって、安定的な空間知覚ができるとともに、ぶれのない回転運動が可能になるからと考えられる。
このよおうに、ひと口に注視点とか、どこに眼を向けるかといっても、それぞれのスポーツによって違い、また持つ意味合いも違うことは当然であるが、ここでは取り上げられなかった多くの研究結果も含めて注視点についてまとめると、熟練者にはおおむね次のような共通点がある。
@バスケットボールのフリースローのように、動かない対象に対してプレーする場合には、注視点を一点に定め、かつ、視点の動揺が少ない。(ボウリング、ゴルフなど)
A対象は動くが、1つであってそれに対してプレーをする場合では、対象を注視し、プレーのぎりぎりまで注視を持続する。(バッティング、テニス、バドミントン、卓球など)
B複数のプレーヤーやボールが複雑に動くスポーツでは、1回に注視時間が短く、注視頻度が多い。また、ボールへの注視時間には短い。視野全体に注意を配るために周辺視を活用し、プレーヤーとボールに均等に注意を配分する。(サッカー、ラグビー、バスケットなど)
◇ スポーツと目 26 注意点と空間知覚 ゴルフ
ボールから眼が離れたら、うまく打てないのものの代表はゴルフであろう。打った球の行方を早く知りたいという心理が働くのだろうか、眼が離れる(眼が残らない)のは初心者の最大の欠点である。
ゴルフスウィング中の眼の動きを眼球電位図(EOG)で分析したものが図17swある。顔の正面と目線の方向が一致しているときは、EOGの出力がゼロのときで、図の基線上である。基線より上にあるときは、顔の正面に対して眼が左を、基線より下のときは右を見ていることを表している。
これをみると、経験者ではバックスウィングのとき、眼は顔に対して左にあり、ダウンスウィングが始まると、目線はいったん顔の正面に戻ったあと右側に位置する。インパクトのときは右にある。よくいわれる「眼が残っている」状態である。フォロースウィングでは目線はしだいに右から顔の正面に戻っていく。つまり、経験者はバックスウィングからインパクトまではボールそ、インパクト後もわずかな間は、ボールのあったところを見ていることがわかる。ところが、未経験者では、インパクト同時に顔より早くボールの行方を追うように眼は左を向いており(図では上方向)、未経験者特有の「眼が残らない」特徴がわかる。
さて、このように経験者ではスウィング中もボールを見ていないと打てないのだろうか。どうもそうではないようである。熟練したゴルファーはバックスウィングの最初のわずかな時間だけ照明をつけ、ダウンスウィングでは照明を消しても正常通りスウィングができボールを正確に打てるが、バックスウィングの始まる前に照明を消した場合には、ボールを正確に打てないという。
つまり、熟練したゴルファーにとっては、スウィングは脳ですでにプログラムされている自動化された動作である。その場合、視覚情報はバックスウィングのごく最初の部分で必要であって、ダウンスウィングでは必要ではない。熟練者にとっては、バックスウィングの最初までのボールを見ることによって、すでに安定的な空間知覚ができあがり、これをもとに自動化されたスウィングがおこなわれると考えられる。
◇ スポーツと目 25 注意点と空間知覚
「ボールをよく見て」というのがボールゲームの指導の定石である。この他、「ボールから眼を離すな」とも言われる。「ボールから眼を離すな」は「ボールをよく見て」という意味と、一瞬のうちにゲームの流れが変るから、ボールを見ていないと状況が把握できないという意味合いがある。
テニスのストロークやボレーで大事なことは、ラケットを見ることではなく、ボールをよく見ることである。ボールをよく見ていればラケットの真ん中でヒットすることができるようになる。ぬけていくような打球を横っ飛びでキャッチする野球選手のナイスプレーヤーもボールよく見ていればこそである。もちろん、このとき、グローブは見ていない。
このように、ラケットやグローブを見なくても、ボールをよく見ていれば正確なプレーができるのは、身のまわりの三次元の状況を脳に築き、それをしばらく保持する空間知覚の働きによる。私たちの脳には、じっと見つめることによって精度の高い空間知覚をつくり、正確な運動指令を出すことのできる機構があるという。チラッとではなく、じっと見ることによって空間知覚が成立するとすれば、ボールをよく見るということは安定的な空間知覚をつくり、正確な動作のためにきわめて大事なことである。
◇ スポーツと目 24 どこに眼を向けているか その他
バスケットボール選手でもポジションが違えば注視点も違うという。また、棒高跳び、ハイジャンプ。剣道、重量挙げでは一流選手と初心者では視線の集中性、つまり動揺度に違いがあるといわれている。
また、変わった例として「かるた」の名人の眼の動き、競馬の馬の見方の比較がある。かるたの名人は、上の句が読まれる直前までは、場の中心の一点に視線が集中しており、すべてのかるたに対して均等に注意が払われているが、一般の人はkつねに視線が移動していて注意が定まらないというい。また、馬の見方もプロとアマではまったく違っていて、アマチュアは馬のスタイルを見るのに対して、プロは馬の目や筋肉などを中心に見ているという。
◇ スポーツと目 23 どこに眼を向けているか バレーボール
スパイカー3人とセッター1人の攻撃をVTRにとり、この攻撃をブロッカーがブロックする状況を想定したとき、画面上の選手の動きにどのように視線を動かすかを調べた研究がある。これによれば、熟練者は視野いっぱいに注視点を移動し、さらえに、スパイカーやセッターの動きに注目して、ボールを注視しない傾向があるという。また、情報は周辺視によって得ていることが推測されるという。一方、未熟練者ではボールを追う傾向があるため、視線の移動範囲が狭く、このため、スパイカーの存在に全く気がつかない場合もあるという。未熟練者はボールの動きから攻撃の情報を得ようよしちるのではないかとしている。
◇ スポーツと目 22 どこに眼を向けているか ラグビー
安ヶ平らは、状況判断能力が上、中、下と推定されるそれぞれ10名のラグビー選手の注視点を調べている。相手プレーヤーのショートペナルティキックの開始を見てから、状況判断するまでの注視点を比較したものである。これによれば、下位群の注視点は中央付近に集中して動きが少ないのに対し、上位群の注視点は左右に大きく移動するという。これは、上位群のプレーヤーは特定の対象に注意を向けながらも、視野内の対象にも意識を働かせ注意を配分するため、周辺視でディスプレー内の変化をとらえて、そこに注視点を移動するというパターンをとるからではないかとしている。
また、実際の注視点を分析したものではないが、試合中のプレーヤーの顔の向いている方向から、ラグビー選手の注視行動を分析した研究もある。
これはスクラムインとスローインのとき、状況判断能力が上、中、下と推定されるプレーヤーを各1名がどこを注視していたかを調べたものである。
状況判断がいいプレーヤーの注視時間は短く、注視点の数も多かったという。また、注視する方向は三者ともボールを注視する時間が最も多かったが、状況判断のいい選手は他者にくらべてボールを注視する時間が少ないという。全体的に、状況判断のすぐれた選手はボールを見ることを中心としながらも、ちらちらと他の方向に視線を移して、ゲーム状況の把握をしていることが推測されるという。
◇ スポーツと目 21 どこに眼を向けているか サッカー
図16はゴールキーパーの注視点を分析したものである。AとBがボールを交互にパスしてゴールに近づくとき、熟練したキーパー(SKILLED)と未熟練のキーパー(UNSKILLED)では、どこに注目して状況の把握をしているかを注視点から調べたものである。
一見してわかるように、熟練したキーパーの注視時間は短く、視点の移動は頻繁である。これに対して未熟練者は1回の注視時間が長く、視点の移動が少ない。また、未熟練者はボールの動きに眼がつられてしまい、ボールを追いかける傾向があるが、熟練者はボールよりプレーヤの動きに注目する傾向がある。また、熟練者の特徴の1つは、プレーヤーとボールのあいだに注視点を停留させることである。これは、キーパーは短い時間にできるだけ多くの情報を選択しなければならないので、周辺視を活用して必要な情報を取捨選択しているからではないかとしている。
中山は、プレーヤーとボールの動きをVTRにとり、上位レベルと下位レベルのキーパーがVTR画面のどこに注目するか、両者の違いを調べている。これによれば、下位レベルのキーパーはボールを追う傾向があり、また、注視点の移動が少ないのに対して、上位レベルのキーパーは注視頻度が多く、かつ、1回あたりの注視時間が短い結果がえられている。これは先の結果とほぼ同じ傾向である。
また、ペナルティキックに対してゴールキーパーがどのような注視行動をするかを調べた河合らは、ゴールキーパーはより多くの情報を得るために、時間的にギリギリまで状況をみて判断する傾向があると報告している。
このような注視分析の結果をみると、能力の高いゴールキーパーと低いゴールキーパーはどこに眼をつけるか、いいかえれば、状況のとらえ方に明らかな違いがあることがわかる。
◇ スポーツと目 20 どこに眼を向けているか バスケットボール
フリースローをおこなった場合のシューターの注視点とその動揺についての研究によれば、フリースローを始めてからボールがリングを通過するまでの視線は、未熟練者には注視点(視点)の激しい動揺があるが、熟練者にはこれが少ないという。また、未熟練者、熟練者ともにシュートの成功率の高いものほど動揺が少ない傾向があるという。
次に、パスを受け取ってから、シュートするまでの眼球運動を調べた結果によれば、シュートが成功したときには、パスを受けてからボールが手から離れるまでの一連のシュート動作中のかなり早い時期に眼球運動が停止している結果が得られたという。この研究では、そのときどこを注視していたかはわからないが、少なくとも、シュートが成功するときには視点の動揺が少ないことを示唆している。前の結果と合わせると、シュートの成功には視点を一点に定め、動揺させないことが大切であることがわかる。
◇ スポーツと目 19 どこに眼を向けているか 注意点
人が対象のどこを見ているかは、視線(眼球運動)を分析することによってわかる。眼球はつねに何らかの運動をしていて、完全に静止した状態はない。しかし、見たい対象を中心視でとらえる場合、視線はある時間、視野内の一点にほぼ静止した状態になる。これを注視といい、注視する対象の範囲を注視点という。視線の停留点もほぼ同じ意味に使われている。視線の動きが5°/sec以内の場合、注視している状態とされることが多い。
眼球運動の検出法は各種あるが、近年の情報処理システムの急速な進歩により、すぐれた注視点解析装置が開発されている(写真2、3)。いずれも、超軽量のCCDカラーカメラにより、注視点を視野画像上にスーパーインポーズし、コンピューターで高速解析処理するシステムである。
このような視線解析は、人工工学、心理学、教育、医学といったさまざまな分野で活用されている。スポーツでも多くの研究がおこなわれているが、他の分野と違って、装置を身につけて激しい動きをするのにはおのずと制約がある。このため、比較的動きの少ないスポーツや動作では、実際にプレーをしている状態での注視点の測定がおこなわれているが、動きの激しいスポーツではこれが難しいため、VTR画面や16mmフィルムに映しだされるスポーツ場面のどこを注目するかを、注視点から求めるという手法がとられることが多い。
しかし、今後は、軽量、コンパクト、テレメートといったこれらの装置によって、かなり動きの激しいスポーツでも実際にプレーしているときの注視点の研究が急速にすすむものと思われる。
注視点を分析したいくつかの研究を紹介する。
◇ スポーツと目 18 眼がいいとは
スポーツ、なかでもボールゲームで「あの選手は眼がいい」というのは、ゲームの状況判断がよく、状況に応じて適切なプレーができることをさすのであって、眼そのものがよいことではない、というのが常識的である。
スポーツにおいて「眼のよしあし」がとくに問題にされ、しばしば話題になるのは野球である。野球にはバッティングアイ、運球眼という言葉があるし、これに類する投手のくせに見抜いて盗塁する眼などもある。
平野によれば、野球で問題になる「眼」は感覚受容器としての眼をさすものではないという。外部からの刺激に対して反応するという、知覚ー運動システムのなかの「眼」であって、しかも、システム全体が円滑に働いているときにのみ「あの打者は眼がいい」と使われるという。
ピッチャーの投げたボールをスウィングするまでのおおまかな知覚ー運動システムは、感覚器を通して入力する視覚情報→ボールの判断→スウィングパターンの選択→筋への指令→スウィングである。この一連過程が円滑に働く打者ということになる。つまり、ボールがカーブしていることはわかるが(感覚器→ボールの判断はいい)、それに応じたカーブ打つちができない選手を眼がいいとは言わないということである。
バスケットボール、サッカー、ラグビー、バレーボールなど多くの選手が複雑に動き回るボールゲームでは、状況判断のよしあしは重要である。
中川がボールゲームにおける状況判断の重要性を指摘し、状況判断には
@プレーするさいに状況がいかにあるかを判断するという知覚的な部分
Aそれに加え、目下の状況で何をなすべきかという判断
の意味があるが、後者には前者が含まれていて、状況判断といえば後者の意味で使われるのが一般的であるとしている。またよく使われるゲームセンスという言葉は、状況判断能力と同義ではないかと指摘している。
さらに中川は、ボールゲームにおける状況判断には、次の4つの構成要素があるとし想定している。
@外的ゲーム状況に対する選択注意
Aゲーム状況の認知
Bゲーム状況の予測
Cプレーに対する決定
このうち、ゲーム状況に対して選択的に注意することについて、眼の感覚器機能の限界や、プレーの時間的制約があるから、ゲーム状況のなかから価値のない情報を捨て、価あるものだけを選択することはプレーにとって不回避なことであるとしている。
状況判断のよしあしといった場合、広義には@〜Cの過程をへて遂行されたプレーの良否が間違いになるが、状況判断をゲーム状況に知覚する能力、というとうに狭い意味に限定した場合、日頃使われる「眼のよしあし」はゲーム場面に選択的に注意を向け、必要な情報を受容する能力のよしあしとみなすことができる。どこに眼を向けるか、いわゆる眼配りとか、眼のつけどころと言われるものである。
どこに眼を向けているかは、視線の方向からある程度推測することができる。
◇ スポーツと目 17 瞬間視(チラッと見る)
以上は、視野の一般的な定義である眼を動かさずに見える範囲であった。スポーツっでゃ、顔や、あるいは眼だけサッと動かして対象をとらえることも大事である。ポールゲームではインプレー中に眼を止めてどこかをじっと見ることはまずない。瞬間的に要所要所をチラッと見ることがほとんどである。瞬間に周囲の状況をとらえる選手も視野が広いということになる。
瞬間的に周囲を見る必要があり、かつその能力が問われるのはサッカーやラグビー、アメリカンフットボールのように、多人数でしかも敵と味方が入り乱れるスポーツである。
このようなスポーツでは、選手の背後から神の声といわれる的確な言葉を送る「指令塔」と呼ばれる選手がいるのがつねで、ゲームの状況をもとに最良のプレーの指示を出している。ほんのわずかの間に相手チームの守備の弱点を見つけ、味方に的確な指示を送るプレーは驚くばかりである。この状況の把握のもとになるのが瞬間視、チラッと見ることである。ゲームの状況判断能力は次章で述べるので、ここでは瞬間の知覚についてみることとする。
私たちは瞬間的に見たものを、どれくらい正確に知覚することができるだろうか。これを調べる実験として、タキストスコープ(瞬間露出器)を使ったものがある。たとえば、3行×3列の文字や数字を0.1sec程度、瞬間的に見せて、見えた文字や数字を全て報告させるというものである。この方法で調べられる瞬間の知覚は、短期視覚情報の保存と関係があるといわれている。0.1sec、あるいはそれ以下という瞬間に数字が示され、さて数字は何だったか忘れてしまうということがしばしば起きる。
報告する数よりもっと多くの数字が見えたのだが忘れてしまうというのは、数字がパターンのい認知などにかかわる処理をまだ受けていない状態のまま、Iconic Strage(アイコン)と呼ばれる機構に一時的に保存されているためであるという。アイコンは時間とともに消えてゆく写真のような性質であるといわれ、その持続時間は約0.27secと推定されている。
スポーツでは動くものの瞬間的な知覚のほうが大事であろう。動くものを瞬間的に知覚する能力はどうであろうか。
斜面に1〜10個の間の任意の数の球(直径1cm)を転がして、見える時間を0.35〜0.45secに制限したとき、いくつの数までなら正確にわかるかを調べた実験がある。これによれば、0.35〜0.45secという提示時間内で正確に数の知覚ができるのは3個までで、4個以上になると正答率がしだいに減少し、7個以上では正答率が50%をきっている。
この実験は見えている時間が一定であったが、今度は見えている時間を変えた場合どうなるのであろうか。提示する時間を0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、1secの6種類にして、同じく、いくつ知覚できるかを調べると、全員(100名)が4個より少ない数では0.1〜0.3secという短い時間でも個数を正しく回答している。
この実験では静止している視標も調べている。静止している場合には4個以内の数なら0.01〜0.05secというごく瞬間的な時間内でも正しく回答している。つまり、知覚できる数に限界があること、止まっているものの数はごく瞬間的にわかるが、動いているものはそれに比べてはるかに時間がかかることがわかる。
90%の正答率が得られるのを瞬間的な把握とすると、対象が動いている場合でも静止している場合でも、その限界は4個であるという。数が4個をこえる場合には、提示される時間が少なくなるにしたがって正答率は減少してゆく。
このような、一目見正しく言い当てることのできる数は、知覚範囲、あるいは注意の範囲と呼ばれている。これまでの研究では、提示時間が0.1sec程度であれば、止まっているものを100%いいあてることができるのは4個が限界であるという。正答率50%まで下げれば7〜8以上は、0.1secほどの、ほんの一瞬の間の認知で、実際のスポーツではこれほど短い間に瞬間的に見て判断しなければならない場面はまずないだろう。また、チラッと見るときにも、いまはどのような状況かというように、対象を意味あるものとしてとらえている。すぐれた選手が瞬間的に判断、指示ができるのは「見るべきところ」がわかっていて、そこから的確に情報を取り込めるからと思われる。
◇ スポーツと目 16 テニス
中心視しつつ、同時に周辺視でまわりが見えている選手が視野の広い選手ということになるこのような視野の広さは、すでに述べたように対象への注意の向け方と関係が深い。
例として、テニスのクランドストロークをとりあげてみよう(図15)。いま、相手チームAの打ったボールをグランドスクロークで返そうとしているプレーヤーは、少なくとも次の3つを瞬時に判断しなければならない。
@どこでスクロークすればいいか(どこにボールが飛んでくるか)
飛んでくるボールの速度、回転、コース、高低から、さらにコート条件、風向きも勘案して、どの位置にスクロークするべきか。
Aどのようにスクロークするか
飛んでくるボールの速度、回転などを考えて、ボールをどの位置でとらえ、ボールに与える回転とスピードをどのようにするか。
Bどこにスクロークするか
相手プレーヤーの位置、くせ、戦況などを勘案して、どのような球種のボールをどこにスクロークしたらよいか。
初心者の場合、@どこで打ったらいいか、あるいは、Aどのように打ったらいいか、に注意の大部分があると思われる。このようなときには、ボールを見ながら同時に周囲の状況をとらえることは難しい。打ってからはじめて、相手プレーヤーの存在に気づくことも珍しくない。もし、注意を周辺の把捉に向ければ今度はスクロークがうまくできんくなる。
@、Aがすでに「自動化」されている熟練者では、Bどこに打つかに注意のほとんどを向けることができる。ショットの判断に必要な相手プレーヤーの動き、たとえば、Bがボレーに出ようとするわずかな動き、Aがネットに詰めてきたこと......などをはじめとして、相手の2人のプレーヤーの間隔、さらに奥行きの深さまでもが、ボールを見ながら同時に視野の周辺で見えている。そして、それをもとに、ストロークを打つか、ロビングをあげるか、強打か、柔らかく落とすかなどを決定する。初心者の眼(網膜)にも熟練者と同じようにA、Bプレーヤーの動きは映っているが、注意を向けないものは知覚されない(見えない)のである。
他のボールゲームの例として、バレーボールでは、スパイクを打つときに、トスされたボールを見ながら同時に相手ブロックの人数、位置、高低、タイミングなどを周辺視でとらえ、打つコース、強さ、フェイントするかを瞬間に判断している。優秀な選手になるとブロックだけでなく、レシーバーの動きまで見えることがあるという。もちろん、最初からこのようなことはできないが、ボールを見ながらも意識的に周辺に注意を払うことにより、しだいに相手の様子が見えるようになるという。
テニスやバレーボールにかぎらず、熟練した選手に共通するのは、周辺への注意の向け方漠然としているのではなく、ゲームの状況のなかで、視野内のどこに、いつ、どれくらい注意を向けたらいいかがあらかじめわかっていて、しかもそれが的確にできることである。このような選手が視野の広い選手であり、これは生理的な視野の広さとは、本来、無関係である。
◇ スポーツと目 15 柔道
柔道の目ののつけ方は、「眼の位置の前方よりも高くなく、低くなく、広い野原に立って遠い山を、あるいは1本の大木を眺めるように、一定のところを凝視せず、意識的に眼を用いることなく、視野にあるものはことごとく眼に移す」という使い方が強調されている。このように、眼球を動かさず、まばたきを少なくし、動く相手をよく注意できる目の付け方は技術的に大きな効果をもたらすという。実際に、柔道鍛練者は非鍛練者にくらべて一点を注視するときの視線の動揺が少ないことがわかっている。
また、柔道では、古来から、視野全体に注意を配る目の付け方を「観の目つけ」、相手の一部分を注視するのを「見(けん)の目つけ」と呼んでいる。「観の目つけ」、「見の目つけ」のどちらが有効であるか実験がおこなわれている。視野内に現れた刺激をできるだけ速く注視するという課題では、刺激に眼を向けるまでの反応時間には「観の目つけ」「見の目つけ」での平均値には違いはなかった。しかし、「観の目つけ」のほうは安定的であるが、「見の目つけ」では反応時間のチラバリが大きいので、やはり、視野全体に注意を配る「観の目つけ」が有効であるとされている。
◇ スポーツと目 14 剣道
剣道には、「遠山(えんざん)の目つけ」という言葉がある。これは、遠い山を見る場合、たとえば、山の頂の一本杉を中心にして、山全体を見るように見ようということである。ただボーッと見るだけでは何も見えない。どこかに中心をおいて見なければならない。剣道では相手の眼である。相手の眼を中心にして全体を見る。相手の手の動きなどに眼をやってはならないという。竹刀、足の動きなどのどこかに相手の攻撃のキザシがある。それを周辺視でとらえるというのである。
また、目を見張ってはならない。目は「観音の目」であれともいう。目を見張れば目筋力が入り、それは身体全体に影響するという。目を見張ること、つまり相手の眼を凝視することは中心視に極端に注意を集中することであり、それは周辺視での把捉がおろそかになることにつながるからであろう。
◇ スポーツと目 13 スポーツにおける視野の広さ
ボールゲームでは、「ボールをよく見る」ことが上達の宝石であるが、ボールだけ見てプレーをすればいいのではなく、「同時に、まわりをよく見ろ」とも言われる。ボールを見ながらまわりも見るというのは矛盾しているが、ボールの位置、スピード、方向などは中心視しつつ、同時に周辺に気を配り、周辺から情報を得ようとするのはボールゲームだけではない。
◇ スポーツと目 13 有効視野
スポーツでの視野は生理的視野の広さより、池田らのいう有効視野のほうが実効上、意味がありそうでもある。一般に、視野の広さはあらかじめ視標に提示される方向がわかっていて、しかも注視点(中心視)は無負荷の状態で測定される。
これに対し、池田らは視標が周辺視野のどこに提示されるかわからない状態にしておいて、しかも視標を他のものと識別する能力をとりあげている。中心視に非常な注意を払わなければならないような注視負荷をかけると、視野がどのように変るかを調べ、このような場合に知覚の及ぶ範囲を「有効視野」と名づけている。
図13が池田らが用いた負荷刺激の一例である。背景パターンはやや不規則な三角型、ターゲットは★、注視すべき負荷はpqである。これらが同時に250m secの間、提示される。被験者は中央の視標が何であったかを報告し、かつ★が周辺のどこに出たか、その位置を報告するものである。
注視すべき負荷を簡単なものから、たとえば意味が不明な文字のような、強く注意を払わなければならない負荷までいろいろ変えている。得られた結果は複雑であるようだが、
・注視しなければならない負荷が強いほど有効視野は狭くなる。
・有効視野は練習効果がある。
・個人差が大きい。
としている。
同じく、有効視野に関してエンゲルは興味ある実験をおこなっている。中心視をさせながら周辺にターゲットを提示するのは同じであるが、あらかじめターゲットの出る方向を知らせておき、眼球運動を起こさないようにさせて、被験者にその方向に注意を向けるところを特定すれば、そこでの識別能力が高まるわけである。
注視sるる対象によってダイナミックに変化している視野現象は、私たちの身のまわりにも多い。身近ま例は運転中の視野の狭窄である。一般に、速度が上がると視野が狭くなることは知られている。図14のような方法で、ドライバーから30°、60°の位置に発光器を取り付け、運転中にランダムに発光させ、発光に気が付いたらハンドルに取り付けた反応キーを押させる。速度によって見落としがどれぐらいになるかというものである。速度が上がるにつれて見落とし回数が増加し、視野が狭窄していることがわかる。速度があがるほど前方に注意を払わなければならないから、相対的に周辺の注意がおろそかになり視野の狭窄が起こると考えられる。
このように、視野内のある対象注視すると、周辺のものが知覚されないことは、ナイサーのいう選択的注視と関係した現象である。ナイサーらは、二人の人物が「ハンドゲーム」と呼ばれるゲームをしている場面と、三人がボールゲームをしている場面を合成してテレビ画面に映し、観察者には片方のゲームにのみ注意を払うように要求した。ハンドゲームを注視する場合には手を打ったとき、ボールゲームを注視するときにはボールを投げたときに反応キーを押すようにさせたところ、見落とし率は約3%ほどで、それぞれのゲームを単独で観察させたときとほとんど変らない程度に容易にできたという。ナイサーは、これは視覚的に重なり合ったものを取り除くといった特別なフィルターがとくに備わっているからではなく、注意をしている出来事だけが予測・探索・情報抽出のサイクルのなかにくり込まれ、注意を向けていないものはたんに無視する能力が備わっているだけであるとしている。
このような機構が私たちにあることが解明されたわけではないが、注意を払う対象だけが知覚され、注意を向けないものには知覚されない(見えない)とすれば、スポーツにおける視野の広さは選択的注視そのもである。
◇ スポーツと目 12 スポーツにおける視野の役割
[1]周辺視野とバランス
このように、図形や文字の認知では視野は重要な役割があるが、では、スポーツにおいてはどのような働きをしているのであろうか。
スポーツは視野に入るものはボールや選手、あるいは、用具、施設というようにあらかじめ何であるかがわかっている場合が多く、しかも範囲はほぼ視野全体に広がっているので、図形や文字の認知のさいの視野の役割とは違っているかもしれない。
これまでのところ、スポーツにおける視野の役割として系統的に研究されたものはないが、身体の平衡性や、距離の見積もりというスポーツにとって基本的なことと関係があるんことは知られている。
身体の平衡性は内耳機能、筋感覚からのフィードバック、および視覚の三者によって保たれているが、このうち視覚からは主として周辺視からの情報を利用しているという。小さな穴をあけたボール紙で眼を覆って片足立ちをしてみると、うまくバランスがとれない。これはバランスに必要な周辺から入る情報が遮断されたためである。
バランスの保持のいおける視覚の役割は、身体が動揺することによる視野内の物体の相対的な運動を知覚し、得られた情報を姿勢調節にフィードバック、あるいはフィードフォーワードすることにある。そのため、運動の知覚とか、相対的な位置感覚にそのおもな働きがある周辺視野からの情報が姿勢制御に与える影響が大きいという。
実際に視野制御メガネで視野を制限して、バランスがどのようになるかを調べてみると、制限された視野の面積が大きくなるにしたがってバランスもわるくなり、とくに、網膜捍体細胞の密度が高い視野の部分が制限された場合に動揺が大きい。これは、微分回路的な処理機能をもつ網膜杆体機能からの情報がなくなるためではないかと考えられる。
[2]周辺視野を遮蔽する
指で輪をつくって眼にあて、それを通して見ると、見ているものまでの距離は遠くに感じられる。視野は距離の見積もり」にも関係しているわけである。スミスらは。視野制限をしない場合と、三種類の視野に制限した条件を設定して、距離の知覚にどのように影響するかを、3〜8mという距離から的にソフトボールを投げるという方法で調べている。その結果は、視野を制限すると、制限しない場合よりボール投げが困難になり、的までの距離を遠くに感じる影響が出るという。広い視野があってはじめて正確な距離感覚が可能であることがわかる。
視野が制限されるとスポーツのパフォーマンスにはどのような影響が出るのであろうか。これを知るために、クレストフニコフらは、投てき競技、スキー、スケート、体操で、周辺視野を遮断して周辺からの視覚情報を利用できないようにしたときの影響を調べている。
スポーツによってその影響はさまざまなようである。投てき競技では、方向の乱れと距離が短くなること、スキーでは、転倒、旗門不通過などが起き、スケートでは定められたフィギュアのレースが困難になったという。また、体操ではひねり動作のときのタイミングの乱れなどがあったという。
著者も制限メガネをかけて周辺視を制限したとき、野球の遠投とバスケットボールのフリースローにどのような影響が出るかを調べてみた。図12は、大学野球選手の右投げの外野手14名が、ホームベースに対して85mの位置から5mステップして、本塁にバックホームを想定した遠投をしたときの、ホームベースからの反れ(角度)と、ベースの手前どれくらいに落下したかの結果である。本塁上に旗を立て、方向の目安にしてある。
視野を遮断しない場合が反れが最も少なく、ほぼ2°以内で投げることができた。完全に視覚を遮断(閉眼)してしまうのが最もわるく、約5°の反れである。
周辺視野を遮断して見える範囲を90°、50°......と狭くすると、狭くなるにつれてしだいにボールの反れの度合が大きくなっていく。落下点は、視野のいかんにかかわらず、だいたいホームベースの手前6mぐらいに落下している。つまり、野球の遠投では周辺視野を遮断すると、それに応じて方向性のコントロールが低下するが、距離のコントロールには影響しないという結果である。
同じように、バスケットボールのフリースローの成功率も周辺視野が遮蔽されるほど低下している。通常、水平視野は180°ぐらいであるが、見える範囲を35°に制限しても、フリースローの位置からはリングはもちろんのこと、バックボードも完全に視野に入っている。しかし、成功率は低下する。周辺からの情報がカットされると、距離感覚やバランスに微妙に影響するのかもうぃれない。
おそらく、視野はこれ以外にもさまざまな働きをしていると思われる。日ごろ、顧みられることの少ない視野であるが、視覚の裏方として重要な役割を担っているようである。
◇ スポーツと目 11 広い視野の役割
スポーツとは少し離れるが、ここで視野の役割とは何かを考えてみよう。
視力がよく、色の識別にすぐれているのは網膜中心窩であることはすでに述べた。中心窩はきわめて小さく、視野の大きさでいえば5m離れた距離にある切手に相当する大きさが中心窩視であるといわれる。中心窩を離れるにしたがって、視力や色彩感覚が急激に低下する。
このことは次のような簡単な実験からもわかる。まず、人差し指を立てて腕を伸ばし、指先を見る。指さしている先のものはよく見えている。次に、視線はそのままにして指をゆっくり外側に動かす。指1本が視覚で約1°に相当する。視線から5本分(約5°)離れたところにあるものの形、色の識別ができるだろうか。5°離れただけで、形や色の感覚が急激にわるくなっているのに気がつくと思う。さらに周辺では急激に低下し、最周辺ではもはや指の存在もわからないほどその感覚は劣っている。
このように視野のなかで中心視のみがすぐれた機能をもつという、極端に中心視に重点がおかれているのが私たちの視覚である。では、この中心視以外の広い視野は何の役にも立っていないのであろうか。
視野の周辺部は視力が低く、細かいものをはっきり見たり、色を識別することは劣っているが、動くものや点滅する光のように、時間的に変化するものを感覚することは、中心部に比べてそれほど劣っておらず、むしろすぐれた機能を発揮することもある。たとえば、視野の片隅で古くなった蛍光灯がチラチラしているのを感じたとき、そこに眼を移す(中心視)とチラチラを感じないことがある。ふたたび、視線をそらして周辺のほうで見るとチラチラしているのが感じられるというのは、周辺のほうがこのような感覚にすぐれている例である。また、テレビやパソコンの画面を中心視してもチラチラは感じられないが、ちょっと視線をずらして視野の片隅で見るとわかるのも同じである。このような感覚は桿体機能と関係があると考えられており、細胞密度が高い20°付近で最も強いという。
ものの動きが知覚できるためには、運動の速度が速すぎても、また、運動の距離が短すぎても知覚できない。運動速度と距離がある範囲以内にあることが必要である。福田によれば、視野の中心部は微小(低速、短距離)な運動に対して感度が高く、周辺部は高速運動の近くにおいてすぐれた機能を発揮していて、微小運動に対しては中心視、高速運動に対しては周辺視というように機能を分担しているという。
つまり、視野の周辺は、物の形がどのようであり、何であるかを検出するよりも、視野のなかで「何か動いた」という感覚を起こさせること優先しているものと考えられる。動きを検出するレーダーとしての役割が基本的な働きである。
周辺視で動くものを検出し、その情報によってそれが何であるか細を識別するのは中心視という機能分担しており、両者をつなぐものが眼球運動である。周辺部の刺激が手がかりとなって眼球う運動が起こされるが、この反射はきわめて正確、迅速になされる。
最近では、視野の周辺部は、たんに対象を見つけ出すことに役立っているだけでなく、広い範囲を中心視と同時に見ていることは明らかにされている。こに研究 いは眼球の動きを光学的に検出して、結果的に周辺視ができないようにして図形を観察する装置が使われている。
この方法による観察例が(図10)である。この被験者は、図の右下の大きさに視野を制限され、中心視だけで「やっとこ」の図を観察した。右がその視線移動の軌跡である。軌跡がそのまま「やっとこ」の図になるほど被験者は図の隅から隅まで観察した。観察時間は62秒であったという。被験者にはこれが「やっとこ」であることがわからず、アルファベットの「f」と答えたという。この結果は、中心視だけではものの形は識別できず、中心視しながらも同時に周辺視からの情報も統合して識別していることを示している。
では、私たちはいったいどのくらいの範囲を同時に周辺視で見ているのであろうか。たとえば文章を読むさい、文字を1字ずつ読んでいるのいか、あるいは、いくつかに文字をまとめて読んでいるのか、もし、まとめて読んでいるとすればそれは何文字であろうか。
一度にまとめて処理される文字の数をPerceptual Spanとよんでいるが、英文の場合には、注視した文字の10文字までは目を動かさなくても読んでおり、15文字までは英語の長さといったおおまかな情報が取り入れられ利用されているという。日本語のSpanは図11のようであるという。この範囲はかなり広く、10文字程度をまとめて処理しており、視野の広さでは約10°ぐらいの範囲に相当するという。
◇ スポーツと目 10 スポーツ選手の視野
目標とはまったく違う方向にすばやいパスを出すバスケットボール選手のプレーには、よくあそこまでみえているものと、ただただ感心するばかりである。
「あの選手は周囲がよく見えている」とか「あいつは後ろに眼がついているようだ」という表現は、すぐれた選手は視野が広いことを経験的にいったものである。
ウィリアムスらは、実際にスポーツ選手は視野が広いかを大学スポーツ選手82名(男子53名、女子29名)と非スポーツ選手50名(男子25名女子25名)の水平視野と垂直視野で比較している。
これによれば、スポーツ選手の視野は非スポーツ選手のり広く、水平方向で約185°、垂直方向で122°あり、非スポーツ選手との差はそれぞれ。17°、11°であったという。性差については、男女間で有意差があったのは垂直方向の視野で、男性のほうがお上下視野が狭く、これはスポーツ選手、非スポーツ選手とも共通であったとしている。
わが国では、大学ラグビー選手をA、B、Cクラスにわけ、競技レベル別に視覚機能を比較した研究によれば、視野の広さは水平視野でそれぞれ185・1°、182・6°、182・8°で、群間に有意差がなかったという。垂直方向も、それぞれ、119・8°、115・4°、115・5°で同じく有意の差ではなかったという。
これらの研究で測られている視野は一般に生理的視野と呼ばれるものである。この広さを決めるものは、視標の明るさとか大きさなどの物理的要因の他に、明窩の形状などの形態も関係している。男性のほうが女性より上方視野が狭いというのも、男性の眉骨の隆起が女性よりやや大きいということに関係している。
この生理的視野の広さは、絶対的視野ともいわれるもので、いわば静的視野である。後述するように、視野の広さは、心理的な要因によってつねにダイナミックに変動しているので、生理的視野よりも心理的視野とか動的視野と呼ばれる視野の方がスポーツでは意味をもっている。
◇ スポーツと目 9 スポーツ選手はDVAもよい
スポーツ選手は左右に動くものを明視する能力であるDVAもすぐれているようである。ルースらは、大学の野球選手18名と、非スポーツ選手25名のDVAを比較している。半円型のスクリーン上を視力値0.8に相当するランドルト環を移動させ、最高速度が100/secからスタートして、どのくらい速度が低下したときに、切れ目の方向が判別できるかというものである。その結果、非スポーツ選手が平均69.6+−・3/secであったのに対し、スポーツ選手は平均83・9+−18.8/secと、有意にスポーツ選手がすぐれていたというのである。
彼らはスポーツ選手のDVAがすぐれている理由について、素質的にスポーツ選手は能力が高い、あるいは練習をくり返すことによるトレーニング効果、という二つを考えているが、先のKVAのトレーニング効果からするとDVAも日頃のスポーツによる練習効果とみるのが妥当ではなかろうか。
先に、KVAの動体視力は速度が速いほど低下も大きい、としたが、DVAの視力も対象の速度が速いほど低下する。低下の度合について、メスリングらの実験によれば、静止視力が約1.3であれば視標が30/secで動くときには1.0になり、50/secでは0.8に、100/secでは0.6に低下するという。視力が低下する原因は、高速(60/sec以上)で視標が動くときには、対象の速度が速いため、網膜の視細胞レベルでの受容がうまくいかないことが視力低下のおもな理由で、低速(50/sec以下)では、追跡するときに対象が中心窩をはみだしてしまうという眼球運動の問題であるとしている。
以前、「スポーツ選手の眼」をとりあげたテレビ番組のなかで、スポーツ選手のDVAに関しておもしろい実験をおこなっていた。新幹線のホームに立ったアイスホッケー日本リーグのゴールキーパーの選手に、眼の前を通過する列車の窓にはられた文字が読めるか、といものであった。この人には、たんに窓に文字が一つ書かれていることだけ知らされ、何両目か、文字が何であるかなどはいっさい知らされていない。にもかかわらず、このキーパーは眼の前を時速200km(秒速55m)で動くものも難なく判読できるのである。文字の判読は網膜中心窩にとどめなければできない。文字らしきものが視野内に飛び込んできたら、ただちにそれに正確に眼が跳んで(saccadec movement)、スムーズな眼球運動(smooth pursuit movementおそらく、頭も一緒に動いている)で、文字を中心窩にとらえながら一瞬のうち判読する。このような選手は、中心窩から文字をはずさないように「眼球運動+頭」を動かすことが非常にすぐれているのではないかと考えられる。
◇ スポーツと目 8 バッテイングと動体視力
動体視力(KVA)は直進してくる対象を明視する能力なので、ボールを打ったり、キャッチしたりする野球、テニス、卓球、バドミントンなどでは、動体視力のよしあしはパフォーマンスと関係が深いと考えられる。動体視力がよければ、いいパフォーマンスが得られるわけではないが、少なくとも動体視力がわるい場合には影響はあるだろう。なかでも、ピッチャーの投げたボールのコース、球種などをすばやく見きわめなければならない野球では、動体視力のよしあしは関係が深いと思われる。
図9は、東京代表とし都市対抗野球にしばしば出場するT野球チームの選手が50回連続して動体視力を測定した結果である。監督・コーチの判断でAクラス(競技力にすぐれ、スターティングメンバーとして信頼されている)、Bクラス(交代要員の選手)、Cクラス(公式戦にまず出場する機会のない選手)にわけている。これによると、クラスによって静止視力にも違いがあるが、この差はほんのわずかで、静止したものを見る能力はほとんど差がないとみてよい。ところが、動体視力は明らかにA>B>Cの順にすぐれている。しかも、A>B>Cの順に測定値のバラツキが少ない。
つまり、動くものを見る能力は静止視力からは予測がつかないこと、また、競技力と関係がありそうである。この場合ではとくにCクラスの低下が極端である。Cクラスの選手のボールの見え方は、文字どおり「ボールがよく見ていない」状態で、Aクラスの選手とは明らかに違っていると思われる。バッティングや守備力がすべての動体視力のよしあしで決るわけではないが、ボールがよく見えるかどうかはかなりな影響を与えているであろう。
さて、動体視力はつねい一定値をとるのではなく、身体のコンディションなどに影響されて変動する。このため、打撃不振におちいったプロ野球のすぐれた選手のなかには「ボールが止まっているように見えた」とか「ボールの縫い目が見えた」という経験を語る人がいる。川上哲治さん、王卓治さんも現役のころ、そのような経験があったという。一流の卓球選手のなかには、高速でスピンするボールの商標マークが一瞬見えることがあるというのも同じような経験である。
実際に見えたのか、あるいは見ようと思っているいことが見えたように思う錯覚ということも考えられる。どちらにせよ高度に集中しているときらしく、調子のよいときに限られるようである。「今日はボールが速い」とか「ボールが走っている」とバッターがいうときには、実際にピッチャーの球が速いこともあるが、バッターの調子がわるくてボールがよく見えないときや、心理的に負けているときが多いようだ。ピッチャーの投げた時速140kmにもなるボールが止まっているように感じたり、縫い目が見えたりするのは、たんに動体視力がよいだけではなく、ボールの動きを滑らかに追随する眼球運動、強い足腰に支えられた頭部の安定、あるいは球趣やコースの読みの的中、集中力などのすべてが良好な状態にあるときではないかと考えられる。
動体視力とバッティングの成績を調べた研究がある。大学の野球選手を対象に動体視力のよしあしとバッティングの成績を比較したものである。これは練習時のバッティングの当たり具合を、よい当たり(クリーン当たり)と、わるい当たり(いわゆるボテボテ)にわけたもので、動体視力のよい群はクリーンな当たりが総打数の63%であったのに対し、わるい群は54%で有意な差があったという。ところが、試合のときの打率で比較すると、動体視力のよい群、わるい群の間には打率に差がなかったというのである。
試合では、たとえば走者を累上においたときのバッティングとか、配球の予測などさまざまなことが絡むので、打率と動体視力は関係がないことはむしろ当然といえるだろう。しかし、フリーバッティングのように、的確に当てることを主体としたバッティングでは、動体視力のよいほうがうまく打てるようである。ボールを明視する能力が高いことは、うまくバッティングできる基本的な能力の一つであるようだ。
◇ スポーツと目 7 動体視力のトレーニング
前述したように、わが国の動体視力研究経緯は、主としてドライバーの交通視覚の分野が主であったため、これをスポーツに応用した研究は少ない。
山田はスポーツと動体視力の関係について多くの研究をおこなっている。そのなかでスポーツ選手は動体視力がすぐれており、また動体視力はトレーニングによって向上するとしている。山田の実験は次のようである。
大学生のスポーツ選手(ボールゲーム)と、日常、スポーツをしていない大学生、各々10名を選んで21日間連続して、動体視力(KVA)の主因と考えられる調節能力をトレーニングしたものである。トレーニングとは、accommodo-polyrecorderという装置を使って、5mの距離のところと、その人の近点に視標を交互に提示し、これにすばやく眼の焦点を合わせることをくり返すものである。近点に提示された視標を明視できるまでの時間(これを調節緊張時間という)が短縮すればトレーニング効果があったと判定するものである。
その結果、日頃スポーツをしていない大学生の調節緊張時間は急速に短縮し(トレーニング効果があった)、21日間のトレーニングの終わりごろにはスポーツ選手とほぼ同じになり、しかもこの時間が短縮するとともに動体視力も急速に向上したのである。
一方、スポーツ選手もこのトレーニングによって調節緊張時間も短縮し、それに応じて動体視力も向上したが、スポーツをしていない人にくらべてその効果はわずかであった(図8)。
つまり、動体視力は調節能力のトレーニングによって向上すること、そして、それは日頃スポーツをしていない人に顕著であるということである。
パイロットや白バイ隊員のように、直進してくるものを明視することになる人の動体視力は、一般人にくらべてよいといわれる。動体視力のいい人がこれらの職につくわけではないだろうから、日常の業務がいつのまにか動体視力のトレーニングになっているとみるのが妥当だろう。したがって、スポーツ選手の動体視力がいいのも、日頃、動くボールを追跡したり、明視したりすることをくり返すことが、おのずと動体視力のトレーニングになっているからではないかと思われる。ただ、この実験を通して、スポーツ選手の動体視力の向上がほとんどなかったことは、すでにある域にまで達している場合には、動体視力の向上は少ないことを示唆しているようである。
◇ スポーツと目 6 動体視力の発達
一般に動くものを見るときの視力は低下しているが自覚的に感じないことが多い。動体視力(KVA)は、動くものの速度が速いほど低下が大きい。たとえば、静止視力が1.2であっても、時速30kmで動けば視力は0.9、60kmでは0.8に、100kmでは0.6ぐらいに低下する。
さて、このような動くものを見る能力は、いつごろから発達するのであろうか。
図7は、渡辺らが観測した満5歳から11歳までの幼児・児童の静止視力と動体視力の発達の様子である。(注→この測定では、反応時間の遅れが視力値に影響しない工夫がされている。)
まず、静止視力をみると、5歳児で静止視力はすでに1.25あり、その後、少しずつ向上している。10〜11歳の視力は約1.30である。3〜17歳の視力を測定した大江の結果では、5歳児の視力は1.19、6歳では1.12、7歳は1.32である。その後もじょじょに向上し、10歳では1.37、11歳では1.35で、渡辺らの結果とほぼ一致している。静止視力は5歳までに急速に発達し、すでに5歳児でほぼ大人並みの視力があり、その後は少しずつ向上して、9〜10歳ころまでにできあがるようである。
これに対して動体視力はどうであろうか。渡辺らの結果によれば、動体視力は5歳児ですでにお0.95である。その後、6歳から10歳までに少しずつ向上している。渡辺らは、動体視力は静止視力の発達に追いつくとしている。また、動体視力の発達に男女差はないとしている。
◇ スポーツと目 5 2つの動体視力
一般に視力といえば静止視力(Static Visual Acuity)のことである。日常生活では静止能力が重要であるが、交通視覚やスポーツの分野では動くものがほとんどなので、静止しているものを見る視力よりも、動くものを明瞭する視力の方が意味があるのではないかという考えがあり、視標を動かして動くものを見る視力(動体視力)を測定しようという試みが以前からおこなわれている。
動くものに対する視力の研究は、わが国と欧米、とくのアメリカとでは異なる経緯がある。ルドビッヒは、視標を円弧状に動かし、これを明視する視力の研究を重ねている。ルドビッヒはこのような視力SVAに対し、Dynamic Visual Aculity(DVA)と名づけている。
DVAは、円弧状のスクリーンにランドルト環を左右に移動させ、見る距離(視距離)を一定にして、切れ目の判読をするものである。どのくらいまで速度が遅くなったとき判読できたか、速度の低下率で測ろうというものである。視距離が一定なのでDVAに関係するのは、視標の動きに合わせて滑らかに動く眼球運動と視野の広さであるという。現在、アメリカの動体視力は、水平方向に動くものを見る能力という概念である。
一方、わが国では動くものに対する視力の研究は交通視覚がもとになっている。眼の前に直進してくるものや、自分が直進したとき、相対的に直進してくることになる対象を明視する視力という考えである。主として鈴村によって研究がすすめられた。鈴村は動く視標に対する視力を動体視力と呼び、直線的に遠方から眼前に近接する物体を明視する能力と定義し、これをKinetic Visual Aculity(KVA)と名づけられている。
動体視力計は、ランドルト環が50mの距離から眼の前に直進してくるように見えるレンズを使った装置で、標準的には視標は8.3m/secの速度で動くようになっている。直進してくるランドルト環の切れ目がわかったところでボタンを押し、何mの距離で判別できたか、その距離を視力値におきかえるものである。DVAが速度の低下率で表すのに対して、KVAは視力値で表すことができる特徴がある。動体視力計はその後いろいろな改良が重ねられ、現在では装置もコンパクトになり、視力値もデジタル表示されるようになっている。鈴村によれば、動体視力には眼の調節作用、網膜機能、中枢が関係しており、なかでも視標の動きに合わせた滑らかな調節作用がもっとも重要であるという。
DVAもKVAも、ともに対象が動いているので「視標の切れ目がわかった→ボタンを押す」という反応時間が含まれ、実際にわかったところより若干、視力値はわるく(低く)なる。したがって、とくに反応時間の遅い幼児、子ども、老人などの動体視力の測定では実際に視力がわるいのか、見えているが反応が遅いのかを考慮しなければならない。
◇ スポーツと目 4 メガネかコンタクトか
コンタクトレンズは、ずれにくい、ケガの心配が少ない、落ちにくい、曇らない、視野が格段に広いなどのメガネにはない利点があるので、スポーツでの視力矯正にすぐれている。しかし、ホコリで眼が痛い、長時間の使用で眼が乾燥するなどの、コンタクトならではの短所もある。とくに土ぼこりの立つような屋外コートや、風の強い日のスポーツではこれらのクレームが多くなる。
また、おもにハードレンズに多いが、ずれたり落ちたりすることがあり、競技中、コンタクトを捜すコンタクト・タイムアウトという場面もしばしば見受けられる。このような場合、レンズを落としてプレーが続けられないことのないよう、スペアーはつねに用意しておきたい。
メガネが不向きなスポーツは、サッカー、ラグビー、バスケットボールのように激しい身体接触のあるスポーツ、体操のような回転が多いもの、スキー、スケートのような眼鏡が抵抗の一部になったり、急激な温度差で曇るようなスポーツである。メガネでもさしつかえないのは、標的競技、ゴルフのような比較的運動量が少ない静的スポーツである。
ゴルフは中高年の人口が多いが、中高年はしだいに調節力が不足してくるので、遠距離よい視力が出るように矯正すると、スコアカードの記入や足元のボールに焦点が合わないという影響が出てくる。中間距離が明視できるような、累進部の広い連続多焦点レンズが適している。しかし、スポーツでの矯正からすれば特殊部類である。
コンタクトレンズの光学的な利点は不正乱視が矯正できることである。不正乱視は角膜表面の凹凸が不規則なため光が乱反射するもので、その多くは後天的に角膜の病気やケガで生じる。メガネレンズでは矯正できない場合があるが、コンタクトレンズは角膜表面に密着し、涙液がレンズと角膜の間をうめるので表面の凹凸がなくなるためである。
現在、コンタクトレンズにはハードレンズ(HCL)、ソフトレンズ(SCL)、酸素透過性ハードレンズ(GPHCL)があり、それぞれに特徴がある。ソフトレンズはレンズ怪が大きく動きが少ないことや、レンズが落ちにくいなどのほか、レンズが柔軟なためレンズによる眼への障害が少ないなどの利点ある。
視力矯正の原則は、まずメガネを考え、距離感や周辺視野に違和感を感じるようならば、次にハードレンズを、ハードの異物感に合わないときにソフトレンズを考えるのが原則である。
スポーツでの矯正をメガネでという場合、レンズによるケガや重さを考慮すればガラスレンズよりプラスチックレンズのほうがいい。プラスチックレンズとガラスレンズを比較すると、プラスチックレンズはガラスレンズの2分の1の重量で、衝撃に対する強度は2〜3倍あるとされている。
◇ スポーツと目 3 スポーツ選手の視力矯正
1990年度の学保健統計(文部省)によれば、児童、生徒の視力低下は年々すすみ、裸眼視力が1.0未満の割合は中学生で41.6%、高校生で56.4%(いずれも男女平均)もあり、いずれも過去最高を記録している。このうち、日常生活で不自由を感じる目安である視力0.3未満の増加はいちじるしく、中学生の17.6%、高校生の29.9%が0.3未満である。17歳(高校3年生)では31.6%と、ついに30%を超え、今後も増加の一途をたどるとみられている。
スポーツを盛んにおこない、選手としても成長する青少年の半数以上が視力1.0未満で、しかも、何らかの矯正が必要な0.3未満が30%というのがわが国の状況である。以前は、スポーツ選手は眼がいいと相場が決っていたが、これからは眼のいいスポーツ選手は希少価値になるのではなかろうか。
視力のよい人だけがスポーツをするわけではないので、今後、スポーツをする場合の視力矯正は重要な問題になってこよう。視力が低ければ、正確に矯正しなくてはならない。視力矯正によってパフォーマンスが向上することが期待できるし、また、安全上からも必要である。どこまで矯正したらいいかはスポーツによって違っているが、基本的には1.0を得られる視力までが、目安と考えられる。
実際に、スポーツ選手はどのように視力矯正をしているのだろうか。東海学生リーグに所属するスポーツ選手326名(男265名、女61名)、平均年齢19.8歳の調査によれば視力(両眼視、裸眼)が1.0未満のものは全体の41%である。アンケートによるものなので若干、正確さを欠くが、スポーツ選手の視力の実態を反映していると考えられる。
これによると、このうち、日常の生活で矯正している人はほとんどなく、0.7で43%、0.6で67%、0.5が90%、0.4以下は100%である。つまり、0.7が日常生活で矯正するかどうかの目安で、0.5以下ではほとんどの人が矯正しているようである。
さて、日常、矯正している116名のうち、スポーツでも矯正する人は約70%である。視力が、0.3以上ある場合、矯正する人は約33%であるが、0.2以下では83%が矯正している。スポーツでは、視力が0.2以下になるとほとんどの人が矯正せざるをえないようである。日常生活では矯正しても、スポーツではできれば矯正したくない、しかし、0.2以下では不自由なので、やむをえずという意識がうかがえる。
日常、矯正してもスポーツではしない主な理由として、メガネの場合、ずれる、けがが心配、落ちる、曇るなどがあげられ、コンタクトの場合、ほこりなどで眼が痛い、ずれる、落ちるなどがあげられている。このように、スポーツをするときには見え方に不自由を感じながらも、わずらわしさから矯正しない日人が多い。慣れればとか、勘にたよってスポーツをするというのが実際のようである。
この調査では、スポーツをするとき矯正は、コンタクトレンズ(CL)が70%をしめ、メガネは30%である。スポーツではメガネは少数派になりつつある。コンタクトレンズの種類は約75%の人がソフトレンズ、21%が酸素透過性ハードレンズを使用している。
◇ スポーツと目 2 視力不足のハンディ
人の能力のいわば出力側である筋力、持久力、敏捷性などの体力の諸要素は他者と比較できるが、眼は外界の情報を受容する入力側なので、自分の見ている外界と他者が見ているそれを直接比較できない。
代表的なものが視力である。一般に、「眼がいい」というときの「眼」は視力をさしている。同じ情景を見ながらも、視力のよい人に見えているピントのあった情景と、視力のわるい人のピンボケのそれとはまったく異なる情景であり、しかも、そこからもたらされる情報の質と量には格段の差がある。しかし、眼の機能からいえば、フォーカスの合ったシャープな影像が得られるのが正常なので、視力の良い人にはわるい人のピンボケの状態がどのようなものかは通常思いいたらない。ちなみに、視力のよい人(正視眼)がピンボケの状態を体験したければ、凸レンズをかければ、焦点が網膜の前で結ぶので、近視の人が見ているピンボケ状態を体験できる。また、水中の裸眼で見た場合のピンボケは、水の屈折率の関係から、網膜の後ろに焦点を結ぶ最強度遠視の状態である。
視力はスポーツに必要な視機能のうち最も基礎になるものでありながら、視力に対する関心が指導者にも選手にも少ないように思われる。たとえば、指導者がよい視力でである場合に、しばしば視力の低い選手への理解不足が見受けられる。反応のわるい選手や、考えられないようなミスを犯す選手などを「技術がわるい」とか「集中力が欠けている」ことに結びつけやすいが、それが視力が低いことに原因していることも決して少なくないのである。
第二に、選手自身、他の人も自分と同じように見えていると思っていて視力が低いことに気づいていない例である。プロ野球の選手のなかにもときどきあって、新聞の話題になることがある。キャッチャーのサインがよく見えないという例が多い。バッテリー間のサインは5本の指を使って、球種、コースを組み合わせるので、2本か3本かでは大きな違いであるが、この区別がはっきりしないのである。バッテリー間のサインミスは実はピッチャーの視力不足が原因だった、というのも珍しいことではない。
第三は、視力が低いことはわかっていても、メガネやコンタクトで矯正するのを嫌い、勘にたよってスポーツをする例である。安全上、問題があるような低い視力の人で、慣れてしまえばとか、勘を働かせればできるからという理由をつけているが、正しく今矯正すれば、安全で、しかもパフォーマンスがアップする可能性があることに気がついていない。
視力が低い場合、スポーツでは次のようなハンディを負うことになる。
・ボールのスピード感が正確にとらえられない。これはボールが小さければ小さいほど不正確になる。
・ボールや相手との距離の感覚が不正確になる。いわゆる目測を誤りやすい。
・相手や味方の表情がつかめないので、表情や眼の動きなどから次のプレーを予測することができず、対応が遅れる。
・色の感覚が不明瞭。ユニフォームなどの判別や、ボールと背景の区別が不正確になる。
・これらは、夜間のゲームや、暗い照明の下ではより顕著になる。
次のようなしぐさがあった場合、あるいはその選手は視力が低く、よく見えていないかもしれない。
・眼を細めて見る。
・片方の眼を前に出すように顔を向ける。
・まばたきが多い。
・しきりに眼をこする。
また、よい視力が必要とされるスポーツ、それほど要求されないスポーツがある。
●よい視力が必要なスポーツ
・すべてのボールゲーム
・スキー、スケート、自転車競技のように、スピードの出るスポーツ
(これらのスポーツではよい視力は必要で、視力矯正をしないと記憶は伸びないといわれている。)
・射的、アーチェリーなどの標的競技
・ボクシング
(ボクシングは安全上から、よい視力が必要である。アマチュアボクシングでは医学的適性として、片眼視力が0.2以上なければならない、コンタクトレンズは使用してはならないという規定を設けている。)
●とくによい視力を必要としないスポーツ
・陸上競技のなかの長距離、マラソン、水泳のように同一の動作をくり返し、かつスピードが出ないスポーツ。
・柔道、レスリング、相撲などの相手と直接組み合う格闘技。
◇ スポーツと目 1 引用にあたり
■ スポーツと目の関係の本を探しましたが、出版されている本がありませんでした。唯一石垣尚男著の「スポーツは目からはじまる」を見つけることができました。有名書店や近所の本屋へ行き探していただいたのですが完売で、再販の予定はありませんとのことでした。古本屋にでも出回っていないかと確認をとったところ、偶然に1冊でできたため拝読いたしました。この本を読んでいるうちに、スポーツの競技を向上させるのには、競技の練習が一番大切であるが、目とスポーツの大切さが重要であることがさらに把握できたと思います。が、しかし、この事をスポーツ競技の向上に、少しでも知っていただくことが出来ない現状に於いて(再販予定がない状態)では、とても残念に思います。
◇ 新発売 モトクロス用ゴーグル
■ SW:FZ-MX-TALON[エフゼットエムエックス]

爪の名の由来となるフレームから飛び出したトリガーパーツは、フルフェイスヘルメットをはじめとしたあらゆるヘルメットに対応し、完璧なフィッティングを実現させました。また新開発の着脱可能なEZ ble-FORMなど、新機能満載のハイスペックモデルです。
◇ 子供用スキー&スノーボード度付きゴーグルのご提案。
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冬場のスキー、スノーボードシーズンが到来いたしました。とくに、メガネやコンタクトが必要な方にとって、とても煩わしい状況になります。コンタクトを装用して、ゴーグルをかけると冬場の乾燥した空気では眼が痛み、メガネをかけてゴーグルをすると、メガネとゴーグルの接触によって集中力が散漫になり、滑る楽しみも薄れがちます。このような欠点を少しでも解消するために、ゴーグルの内側に手作りでセルロイド素材を利用して、挿入するインナーフレームを作りました。右写真のゴーグルの手前にあるフレームです。ほぼ、どのメーカーのゴーグルにも適用可能です。とくに、子供がメガネを装用して、スキーやスノーボードを滑る場合の安全面では、子供がメガネをかけたままゴーグルを装用するよりは安全と思われます。大人用から子供用の度付ゴーグルとして一度お試し下さい。
スポーツメガネはレンズが命ですをテーマに!
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◇ スポーツグラスやスポーツメガネ、サングラスのいろいろ!・・・・・
■ スポーツメガネやスポーツグラスには、球技に適したスポーツグラス、競技に適したスポーツグラス、ウインタースポーツに適したスポーツグラス、ウオータースポーツに適したスポーツグラスなど、一般のメガネとは違った各種のスポーツメガネやスポーツサングラスがあります。例えば、球技のスポーツでも、サッカーとテニス、ゴルフでは、全く違ったスポーツグラスの装用が必要です。サッカーやバスケットにおけるスポーツグラスは、対人との接触による眼の保護をも考慮したフレーム設計が必要です。又、テニス、ゴルフ、卓球などのスポーツに適したメガネは、軽く、ズリにくい、装用感を重視したフレーム設計えらびが必要と思います。又、冬場のスキー、スノーボードに適したゴーグルタイプのサングラスや度付きのゴーグルタイプのメガネまで、サングラスにおいても、釣り、ヨットの機能を優先した偏光サングラスから、野球、ゴルフ、テニス、マラソンなどの時に、おしゃれを加味したスポーツサングラスの設計まで、あらゆる競技におけるスポーツグラス、メガネ、ゴーグル選びのご相談はメガネのアマガンでおこなっています。
◇ スポーツに適したスポーツ用眼鏡やスポーツグラス。・・・
■ “メガネっ子”グラビアアイドルのどき東ぁみ(18)が5日、都内で行われた「FOOTBALL FESTA2006」に参加した。所属するフットサルチーム「ミスマガジン」で芸能人女子チームと対戦した時東はトレードマークの眼鏡を、度付きのゴーグルタイプの特製メガネに替えてキーパーに挑戦。好セーブを連発したが1点を失い、「外にはじく練習をしてきたのに…足で止められたかな」と悔しそう。6月3日には東京・原宿アストロホールでコンサートを開く。
<デイリースポーツ>より

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◇ スポーツと深視力・・・・・
■ スポーツ競技において、視力以外に深視力がスポーツ競技に重要である。深視力という言葉は、あまり耳にされた事はないかも知れませんが、一言でいえば、距離や距離の差を感じる能力の事をいいます。スポーツビジョンという、スポーツのための視覚に関する研究雑誌に、各種競技の視機能の重要度表に、その研究効果が数値で記載されている。その中から深視力の重要な競技として、野球(打者)、野球(投手)、バスケットボール、テニス、サッカー、ホッケー(ゴールキーパー)、カーレースなどが最高の5評価とされている。
◇ スポーツメガネと目の関係!
■ 目が悪い(屈折異常)方がスポーツ(特に球技)をされるときに、正視の方と違って「見ることの煩わしさ」を解消しなければ競技内容に差がでてきます。これらをカバーするには、眼鏡、コンタクトレンズかスポーツ用メガネが必要になってきます。特に、球技で他人と接触する競技は、見る事の不愉快さと共に、目に対する外傷をも考えなければなりません。つまり、スポーツと目と保護とメガネの関連が生まれてきます。これらを考慮して、メガネのアマガン センター店では、表題に書きました「スポーツ用メガネと目」といったことに付いて記載させて頂ければと思います
・スポーツと目について
   スポーツビジョンを意味いたします。
・スポーツとメガネについて
   スポーツにおける屈折異常の補正
・スポーツとゴーグルメガネについて
   スポーツにおける目の保護及び屈折異常の補正
・その他
   スポーツにおける目の外傷など
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